「朝日の植村による慰安婦報道は捏造だ」という捏造

Twitterで、@ddoxtr10 という人が、「朝日の植村記者による慰安婦報道は捏造」と話をしていたので、「どこがどう捏造なのか?」と聞いてみたが、案の定、捏造であることを立証してくれなかった。

当然である。「植村報道は捏造」という話が捏造なのだから。

で、こないだ植村さんの話を直接聞く機会があり、その時にもらった、当該記事のコピーを、書き写してみた。

自分であの記事をタイプしてみて改めて気づいたが、植村記事は、「こんな証言がありますよ」というものでしかない。

つまり、火事のニュースに例えると「現場一帯は延焼中という証言もある」と速報第一報を出すのににている。たとい後日、その火事はボヤ程度のものであり延焼などしなかったことが確認されたとしても、「現場一帯は延焼中という証言」をその記者が拾っている以上、その記事を「捏造」とは言えない。なぜなら、「証言の紹介」しかしていないわけだから。

とまれ、以下に、植村さんの記事の全文を転載する。これを読めば、どんなに頭の悪い人でも「あらら。。。これは証言の紹介だけで捏造でもなんでもないわ」ってことが理解できる。

以下、引用。

思い出すと今も涙

元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀思い口開く

【ソウル10日=植村隆】 日中戦争や第二次大戦の際、「女子挺(てい)身隊」の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた「朝鮮人従軍慰安婦」のうち、一人がソウル市内に生存していることがわかり、「韓国挺身隊問題対策協議会」(尹貞玉・共同代表、十六団体約三十万人)が聞き取り作業を始めた。同協議会は十日、女性の話を録音したテープを朝日新聞記者に公開した。テープの中で女性は「思い出すと今でも身の毛がよだつ」と語っている。体験をひた隠しにしてきた彼女らの重い口が、戦後半世紀近くたって、やっと開き始めた。

韓国の団体聞き取り

尹代表らによると、この女性は68歳で、ソウル市内に一人で住んでいる。最近になって、知人から「体験をつたえるべきだ」と勧められ、「対策協議会」を訪れた。メンバーが効き始めると、しばらく泣いた後で話し始めたという。

女性の話によると、中国東北部で生まれ、17歳の時、だまされて慰安婦にされた。二、三百人の部隊がいる中国南部の慰安所に連れて行かれた。慰安所は民家を使っていた。五人の朝鮮人女性がおり、一人に一室が与えられた。女性は、「春子」(仮名)と日本名をつけられた。一歳年上の女性が日本語を話しし、将校の相手をしていた。残りの四人が一般の兵士二、三百人を受け持ち、毎日、三、四人の相手をさせられたという。

「監禁されて、逃げ出したいという思いしかなかった。相手がこないように思い続けた」という。また秋に一回は軍医の検診があった。数ヶ月働かせられたが、にげることができ、戦後になってソウルに戻った。結婚したが夫や子供も亡くなり、現在は生活保護を受けながら、暮らしている。

女性は「何とか忘れて過ごしたいが忘れられない。あの時のことを考えると腹がたって涙が止まらない」と訴えている。

朝鮮人慰安婦は五万人とも八万人ともいわれるが、実態は明らかでない。尹代表らは「この体験は彼女だけのものではなく、あの時代の韓国女性の痛みなのです」と話す。9月からは事務所なかに、挺身隊犠牲者申告電話を設置する。

昨年十月には三十六の女性団体が、挺身隊問題に関して海部首相に公開書簡を出すなど、韓国内でも関心が高まり、十一月に「同協議会」が結成された。十日には、「韓国放送公社」(KBS)の討論番組でも、挺身隊問題が特集された。

引用以上。

と、こんな感じだ。つまり、植村記者は、「挺隊協がこんな証言があったと言っている」という話を記事にしただけ。

ねえ? これのどこが捏造なの?

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