
家で作るカレーって、カレーのルーとかカレーパウダーの缶に書いてあるレシピ通りに作るのが一番うまい。
世の中に出回る「ちょっとの工夫でこんなに美味しい」とかいう自己流レシピを僕は一切信用しない。赤ワイン入れてみたり、チョコレート入れてみたり、しょっつる入れてみたりとかね、中には、日本酒を入れるレシピとかある。
しかしこれらの努力は全くの愚行だと思う
だって冷静に考えてみろよ。
ハウス食品の「バーモントカレー」の売り上げって、200億らしいぞ。ハウスだけで200億。それに、S&Bだのグリコだのの各社が同じような規模でビジネスを展開している。結構な規模のビジネスだ。競争も激しかろう。そんなビジネスを支える食品会社のラボラトリーにいる味覚検査担当者が設定する味に、素人があれこれ加えてかなうはずないじゃないか。
だから、粛々と箱書き通りに作る。
しかしここで問題が発生する。
子供だ。
子供がいるから、子供向けのルーを使うしかない。でもそれじゃ、大人に甘すぎる。大人向けのルー使って、子供に供するときに生卵入れたりヨーグルト入れても辛さは消えないから子供は食べない。
困った。
おそらくこの悩みは、子供の居る家庭が皆持っている悩みではないだろうか。「ああ!家でちゃんと辛いカレーが食べたいよ!」と心の中で叫んでる親はたくさんいるのではないか。
うちは、上の子がもう8歳なので、かれこれ8年間、これに悩んでいることになる。
で、「箱書き通りに作るべし」って自己規定と「大人も子供も食べられるカレー」という需要を満たすべく、ちょっとレシピを考えてみた。
思い至ったきっかけは、保育園のパパ友のインド人が経営するインド料理屋に子供たちを連れて行った時、辛いの苦手な子供たち(うちの子たちだけでなく、よそのパパ友の子供も)も、バターチキンカレーなら食べてることに気づいたからだ。あれ、しっかり辛い。でも子供も食べる。
じゃあってんで、家でバターチキンカレー作ろうと思うったんだけど、あれ、時間かかるし、原材料費が高すぎる。家でやるもんじゃない。
そこでこんなレシピを考えてみた。行き着いたのが、このカレーだ。
材料(登場順)
- 米 2合
- 鶏胸肉 400g
- 塩少々
- プレーンヨーグルト 100cc
- 玉ねぎ(大きいの)2つ
- サラダ油 適量
- バター 50g
- にんにく 一欠片をすりおろし
- 生姜 にんにくと同量をすりおろし
- S&Bカレー粉 大さじ5
- トマトピュレ 150g
- 水 適量
- ガラムマサラ(お好みで)
工程
- 米の準備
- 米を計って洗って、水に浸けておく。
- 鶏肉の下ごしらえ
- 鶏胸肉を一口大に切り揃え、ボールに入れ塩をふりかけ揉み込む
- そこに、ヨーグルトを加える。鶏肉が柔らかくなる。
- 炒め玉ねぎの用意
- 玉ねぎをみじん切りにする
- フライパンを火力マックスで十分に温め、煙が出てきたら、サラダ油(大さじ1程度かな)を入れなじませる
- そこへ、みじん切りにした玉ねぎを投入。すぐにかき混ぜる
- 3−4回かき混ぜたら、火力マックスを10とすると、5程度に落とす
- そのまま15分ほどかき混ぜながらきつね色になるまで炒め続ける。分量は、炒め出してから1/3程度になっていよう
- 米を炊く
- 1.から30分ほどは経ったはず。炊飯器にセットし、スイッチを入れる。
- カレーの準備(ここからが本番)
- カレーを作る鍋をコンロの上に置き、サラダ油を入れる。まだ火にかけない
- そこへ、クミンシード投入。弱火にかける
- 3分ほどしたら、クミンシードの周囲から泡が出てくる。泡が出てきたら、3.で作った炒め玉ねぎを投入
- 油が炒め玉ねぎに回ったら、バターを投入
- バターが溶けたら、にんにくと生姜を投入。この時、バターのため、中の具材は、みんな白く見えるはず
- これが少し茶色になるまで炒める。茶色になったら、カレー粉を分量通り一気に投入
- カレー粉を入れた後、炒め続けると、間をおいて、匂いがしてくる。匂いがしてきたら、2で用意した鶏肉を、ヨーグルトごと、鍋にぶちまけ、よく混ぜる
- 全体がよく混ざったら、トマトピュレを投入。これもよく混ぜる
- ここへ、具材がひたひたになるまで水を入れ、火を強火にする
- 沸騰したら、再び弱火にし、鍋の蓋をし、20分ほど煮込む。
- 盛り付け
- ご飯が炊きあがってるはず。皿にご飯を盛る
- カレーの味を見る。塩気が足りなきゃ、塩を少々
- カレーを皿に盛る
- 子供ならそのまま供する
- 大人ならここにガラムマサラをふりかける
以上
これ、やってみたら、子供もばくばく食べた。僕も、ちゃんと辛いので大満足。そして何より、S&Bのカレー粉の味がちゃんとする。
美味いよ。ぜひ、お試しあれ。
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